防災・蓄電池

太陽光+蓄電池で停電に強い家へ|東京の戸建てができる災害対策 完全ガイド

台風・地震による大規模停電は現実に起きています。太陽光発電と蓄電池のある家が停電時にどう強いのか、過去の停電災害の実例データ、設備選びのポイント、初期費用0円で備える方法まで。東京の戸建てオーナー向けの災害対策ガイドです。

2026-08-24
12分で読める
太陽光+蓄電池で停電に強い家へ|東京の戸建てができる災害対策 完全ガイド

「大きな台風が来るたびに、停電しないか不安になる」「首都直下地震が起きたら、うちの電気はどうなる?」——東京の戸建てにお住まいなら、一度は考えたことがあるはずです。

この記事は、太陽光発電+蓄電池による停電対策の完全ガイドです。過去の停電災害で実際に何が起きたか、太陽光と蓄電池があると停電時に何ができるか、設備選びで見るべきポイント、そして初期費用0円で備える方法まで、この1本で全体像がわかります。

✅ この記事の結論(先に要点)

  • 大規模停電は現実に起きている。2019年台風15号では最大約93万戸が停電し、99%解消まで約280時間(約12日)かかった
  • 太陽光だけでは夜間の停電に対応できない。24時間の備えには蓄電池の併用が必要
  • 蓄電池は「容量」「全負荷か特定負荷か」「200V対応か」の3点で停電時にできることが大きく変わる
  • 12.8kWhクラスの全負荷・200V対応なら家中まるごとバックアップが可能
  • 東京都の補助金や初期費用0円のサービスを使えば、数百万円の出費なしで備えられる

📅 最終更新日:2026年8月24日/停電災害の被害数値は経済産業省・電力会社等の公表資料に基づく概数です。蓄電池の稼働時間は使用条件により大きく変動します。本記事の数値は目安としてご覧ください。

大規模停電は「まれな災害」ではない

まず、日本で実際に起きた大規模停電を振り返ります。

災害 発生年 停電規模 復旧までの時間
北海道胆振東部地震(ブラックアウト) 2018年 最大約295万戸(道内ほぼ全域) 99%復旧まで約45時間
台風15号(房総半島台風) 2019年 最大約93万戸(千葉県中心) 99%解消まで約280時間
台風19号(東日本台風) 2019年 最大約52万戸 数日〜

※経済産業省・電力会社等の公表資料に基づく概数です。

注目すべきは復旧までの時間です。台風15号では、電柱の倒壊や倒木が広範囲に発生した結果、「数時間で復旧するだろう」という多くの人の想定を裏切り、約2週間も停電が続いた地域がありました。9月の残暑の中、エアコンも冷蔵庫も使えない生活が続いたのです。

東京都も他人事ではありません。首都直下地震では広域の停電が想定されており、また千葉で起きたことは、同じ台風の通り道にある東京の戸建てでも起こり得ます。

停電時、太陽光と蓄電池で何ができるか

太陽光パネルだけの場合:「日中のみ・1,500Wまで」

停電するとパワーコンディショナは安全のため自動停止しますが、自立運転モードに手動で切り替えると、日中の発電中に限り専用コンセントから電気を使えます(一般的に最大1,500W程度)。

冷蔵庫やスマホの充電には十分ですが、夜になると使えません。停電の不安が最も大きくなる夜間をカバーできないのが、太陽光単体の限界です。

太陽光+蓄電池の場合:「昼に貯めて、夜も使う」

蓄電池があると、日中の太陽光の電気を貯めて夜に使う24時間サイクルが停電中も回せます。晴天が続けば、数日間の停電でも電気のある生活を維持できます。12.8kWhの大容量蓄電池で具体的に何ができるかは、12.8kWh蓄電池で停電時に何ができるか【時間別シミュレーション】で詳しく試算しています。

蓄電池選び:停電対策で見るべき3つのポイント

ポイント1:容量(kWh)— 何日もつかを決める

一般的な家庭の1日の電気使用量は10kWh前後。停電時に節電すれば2〜3kWh/日まで絞れます。容量が大きいほど「夜をしのぐ」から「日常に近い生活を続ける」に近づきます。小容量(5kWh前後)は最低限の避難生活、12.8kWhクラスなら節電次第で数日分が目安です。

ポイント2:全負荷型か、特定負荷型か — 使える部屋を決める

  • 特定負荷型:事前に決めた回路(冷蔵庫・リビング照明など)だけに給電。それ以外の部屋は停電のまま
  • 全負荷型家全体に給電。どの部屋の照明もコンセントも普段どおり使える

ポイント3:200V対応か — 使える機器を決める

エアコン・IHクッキングヒーター・エコキュートの多くは200V機器です。100Vのみ対応の蓄電池では、停電時にこれらが使えません。200V対応なら、真夏・真冬の停電でもエアコンが使える——災害時の健康リスクを考えると、東京の住宅では重要な差になります。

たとえば住友電気工業の蓄電池「POWER DEPO® H」(容量12.8kWh)は、全負荷・200V対応で家中まるごとバックアップに対応し、長寿命・高安全とされるリン酸鉄リチウムイオン電池を採用、機器保証は15年です。RESOLAで設置する蓄電池もこの機種です。

「備えたいけど高い」問題をどう解決するか

太陽光5.5kW+蓄電池12.8kWhの構成は、購入すると総額350万〜430万円規模が相場です(内訳は設置費用相場と内訳を参照)。ここで使える手段が2つあります。

手段1:東京都の補助金

令和8年度の東京都助成では、蓄電池に1kWhあたり10万円(DR不参加の場合1戸あたり上限120万円)、太陽光には既存住宅で最大45万円などの助成があります。詳しくは東京都の太陽光・蓄電池補助金 完全ガイドをご覧ください。それでも200万円前後の自己負担は残ります。

手段2:初期費用0円のサービス

事業者が設備費用を負担し、月々の定額料金で利用する方式なら、まとまった出費なしで太陽光+大容量蓄電池の備えが手に入ります。蓄電池を0円で設置する仕組みと条件は蓄電池も初期費用0円で設置する方法で詳しく解説しています。

今日からできる備えも忘れずに

設備の導入には審査や工事の期間があります。並行して、今日からできる停電への備えも進めておきましょう。台風・地震シーズン前に確認すべき項目は台風・地震シーズン前の停電対策チェックリストにまとめています。モバイルバッテリーや懐中電灯といった基本の備えと、太陽光のある家特有の確認事項(自立運転モードの操作方法など)を網羅しています。

まとめ:停電対策は「起きてから」では間に合わない

  • 大規模停電は実際に起きており、復旧まで数日〜2週間かかった例がある
  • 太陽光単体は日中のみ。24時間の備えには蓄電池併用が必要
  • 蓄電池は容量・全負荷/特定負荷・200V対応の3点で選ぶ
  • 費用の壁は東京都の補助金+初期費用0円サービスで越えられる

「災害が来てから考える」では、設備の備えは間に合いません。台風シーズンの今こそ、ご自宅の停電対策を見直すタイミングです。ご自宅の屋根で太陽光+蓄電池の設置が可能かは、無料診断で確認できます。

よくある質問

Q. 太陽光発電があれば停電時も電気は使えますか?

A. 使えますが条件があります。太陽光パネルだけの場合、停電時はパワーコンディショナを自立運転モードに切り替えることで、日中の発電中のみ専用コンセント(一般的に最大1,500W程度)で電気を使えます。夜間や悪天候時は使えないため、24時間の備えには蓄電池との併用が必要です。

Q. 停電対策には何kWhの蓄電池が必要ですか?

A. 使い方によりますが、冷蔵庫・照明・スマホ充電などの最低限なら1日2〜3kWh程度、エアコンや調理家電まで含めるとその数倍が目安です。12.8kWhクラスの大容量蓄電池であれば、節電しながらの使用で数日分をカバーでき、太陽光と組み合わせれば日中に再充電しながらより長い停電にも対応できます。

Q. 全負荷型と特定負荷型の蓄電池は何が違いますか?

A. 停電時に電気を送る範囲が違います。特定負荷型はあらかじめ決めた一部の回路(冷蔵庫・リビングの照明など)だけに給電するのに対し、全負荷型は家全体に給電します。さらに200V対応の全負荷型なら、エアコン・IHクッキングヒーター・エコキュートといった200V機器も停電時に使えます。

Q. 災害対策のための太陽光・蓄電池に補助金は使えますか?

A. 使えます。東京都の令和8年度助成では、蓄電池は1kWhあたり10万円(デマンドレスポンスに参加しない場合は1戸あたり上限120万円)、太陽光は既存住宅で最大45万円などの助成が用意されています。また、初期費用0円で太陽光と蓄電池をセット設置できるサービスを使えば、まとまった出費なしで備えることもできます。

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